瞑想法の習得において、まずはじめに私達がやるべきことは深くリラックスすることです。しかし私の感想からいうとほとんどの入門者はこのことを軽んじる傾向にあります。詳しい理由は良く分かりませんが、世の中にはリラックスすることなどごく当たり前のことであり、そんなに重要なことではないと思われているからでしょう。また瞑想においてリラックスは重要ですが、軽くリラックスしたくらいでは十分とは言えません。
深い瞑想状態や変性意識状態に入るためには「尋常ではない、とても深いリラックス!」が必要です。これは単なるリラックスと言えるようなものではないかもしれないので、私達はそれを「超リラックス状態」と言っています。実を言うと、ほとんどの入門者はこの「超リラックス状態」を意識的に体験したことがありません。例えばこの超リラックス状態になると、身体はほとんど睡眠状態になるのでガーガーといびきを掻いている大きな音がしっかりと聞こえてきます。自分がいびきを掻く音は普通は聞くことが出来ないだろうと思うでしょうが、この超リラックス状態ではしばしば自分のいびきの音を聞くことが出来るのです。またこの超リラックス状態では肉体は睡眠過程に入っているので、夢のような映像がどんどんと出てきます。つまり明確な意識を持ちながら、同時に夢を見るのです。さらにこの超リラックス状態では、体温の急激な変化、免疫力の向上、不思議な振動を感じることもあります。つまり睡眠中に肉体に起きるさまざまな不思議なプロセスをしっかりと意識を持って観察することができるのです。
このような超リラックス状態に到達することが、深い瞑想状態や変性意識状態に達するための基礎なのです。しかし残念ながらほとんどの入門者はこの超リラックス状態がどのようなものなのかを実際に知らないので、普通にリラックスする程度で済ませてしまうのです。この超リラックス状態になることをおろそかにしたり、十分にマスターせずに次の瞑想のプロセスに進んでしまうと、瞑想はこれ以後とても難しいものになってしまいます。このことからセルインパルスの方法で一番最初に取り組むべき重要なことはこの超リラックス状態をつくることなのです。
ただ私達の長年の経験から分かったことは、
「この超リラックス状態は頭の中で単にリラックスしようと思ってもなかなか到達できるようなものではない」
ということです。
私達はこの超リラックス状態を作るために「無理にリラックスしようと思うな」と指導しています。初心者はリラックスしようとすると逆にそれが深くリラックスすることを阻害する要因なることが分かってきたからです。セルインパルスの方法では、脳神経系や筋肉を特定の方法で機能させることにのみ集中してもらいます。その結果この超リラックス状態に自然に到達するようになっているのです。下手にリラックスしようと思わなくても、結果的にとても深いリラックス状態に行くのです。
セルインパルスの方法によってこの超リラックス状態が簡単に作れるようになってくると、変性意識状態に入れる人達がそれまでよりも飛躍的に増えてきました。この超リラックス状態を自分で作れるようになっただけでも、多くの人達が瞑想にかなり自身を持つようなったのです。瞑想の基本を確かにマスターしたことを肌で感じたからでしょう。